SOFE2023参加報告(博士後期課程3年坂部)

こんにちは!博士後期課程3年の坂部俊郎です。

2023年7月9日~13日にかけて、イギリスのオックスフォード大学のExamination schoolにて開催されたSOFE2023(30th IEEE SYMPOSIUM ON FUSION ENGINEERING)に参加してきました。SOFEは核融合炉工学に関する主要な国際学会の一つで、二年に一度開催されています。

オックスフォードには歴史ある荘厳な雰囲気の建物が立ち並んでいるのですが、学会会場のオックスフォード大学のExamination Schoolも例に漏れず、非常にカッコいい建物でした。

学会会場のオックスフォード大学 のExamination school. 格式高い雰囲気でした。
 

私は、昨年度に短期留学していたマサチューセッツ工科大学(MIT)のプラズマ・サイエンス・アンド・フュージョン・センター(PSFC)の方々との共同研究をポスターにて発表致しました。今回のSOFEは、口頭発表以外の時間(口頭発表のスキマ時間)は全てポスター発表に充てられるというスケジュールになっており、たくさんの方にポスターを紹介することができ、大変有意義な議論を交わすことができました。始まる前は結構緊張していましたが、結果的には非常に多くの方に研究内容を褒めて頂くことができて安心致しました。中性子源や中性子測定技術を求めている方の声を生で聞くことができ、自身の研究の価値に関する理解度も少し深まったように感じます。

口頭発表においては、多くの発表で満席になるなど、学会においても非常に大きな盛り上がりを見せていました。

小西先生のご発表。室内には多数のカッコいい肖像画が掲示されていました。

以前からの知り合いや友人(日本の研究機関に所属されている方々、京都フュージョニアリングの方々、MITのPSFCの方々など)との再会を喜ぶとともに、新たにたくさんの方々との素晴らしい出会いがあったことが今回の学会参加における最も大きな収穫でした。会期中、口頭発表以外の時間は、色んな方々とずっと話し続けていたように記憶しています。

今回の学会において印象的だったことは、発表プログラム全体における、核融合スタートアップ企業の存在感の大きさです。毎月、いや、毎週のように、世界の核融合スタートアップ企業の刺激的なニュースが飛び交っている中で、現地で生の声を聞くことができたのは非常に貴重な経験となりました。世界の主要な核融合スタートアップ企業のメンバーが一堂に会する座談会においては、新しい産業の創出の場に立ち会っているかのような高揚感を覚えました。

オックスフォードのような歴史ある街で、最先端の科学技術について研究者やエンジニアの方々が議論して、新たな人類の歴史の一ページがまさに誕生しようとしているのかと思うと、なんだか趣深いなと思います。

オックスフォード最古のバー「THE BEAR」

今回の英国出張で撮ったお気に入りの写真。オックスフォードの川沿いのパブから撮りました。開放感のある素晴らしいお店でした。

学会以外にも、招聘准教授として以前に本研究室に所属されていたモハメド・バクル先生の現所属であるブリストル大学の見学や、オックスフォードやケンブリッジ地方への観光、ブリティッシュ料理を始めとする世界各国の料理(何を食べても美味しい!!)など、存分にイギリスを堪能させていただきました。バクル先生は、野心的なデザインの新たな中性子源の開発に携わっているとのことで、私自身、大変大きな刺激を頂くことができました。

ブリティッシュ名物の代表格であるフィッシュ&チップス

 

スペイン料理店で頂いたシーフードの盛り合わせ

 

次回のSOFEは、2025年にアメリカのマサチューセッツ州ボストンで実施されるそうです。ホストは、MITのPSFC!!

・・・人生の巡り合わせ、縁を感じずにはいられないですね。また、次回のSOFEにも発表者として参加したいです。