熱重量示差熱同時測定(TG-DTA)装置 TGD-9600

ずいぶん長い間使用されていませんでしたが、本研究室の熱重量示差熱同時測定装置(TGD-9600、アドバンス理工)が再び使用可能になりました。 本装置では加熱しながら試料の重量を測定でき、基準試料との試料の温度差から様々な化学反応や高温挙動(酸化、吸収、蒸発、相転移、結晶化など)を観察できます。赤外線ゴールドイメージ炉によって試料と基準試料を加熱します。炉の到達温度は最大1500℃です。

参考: 熱重量・示差熱 TG-DTA (Rigaku)

 

写真のような雰囲気制御ユニットが入り口ガス側についているので、各種ガスを使った測定も可能です。

TG-DTAと似た熱分析装置として示差走査熱量計(DSC)というのもあります。DTAでは測定試料とリファレンスの温度差(単位 ℃)を測定するのに対し、DSCではこれらの熱流の差(単位 Wなど)を検出します。

ネットで調べていて、この熱分析装置DSCを使ったウイスキーの熟成度に関する研究を発見しました。興味があればご覧ください。

ウイスキーはなぜ熟成するのか? 古賀 邦正(サントリー)